今迄の地方銀行統合は「県内同士」であるのが当然とされてきた金融業界。
本件は「県境を越えた日本海沿岸同士」の統合が実現する可能性があると言う事。
金融機関連携コンサルタントとして、一言書かせて頂きたいと思う。
北都銀と荘内銀が経営統合へ=秋田・山形の県境越え基盤強化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080513-00000030-jij-bus_all
(5月13日9時0分配信 時事通信)
ワタシは前述の通り、金融機関連携のコンサルも行って居る。
しかし、依頼先は「最期の100万円」を求められているケースが多い。
いわゆる「風前の灯から再起する」そんな業務が多いと言う事である。
勿論「ベンチャー企業」の新規参入計画や、通常の起業計画も行う。
全て「全うな将来性判断」の上での「金融機関連携コンサル」である。
ゆえに、金融機関の「体質変化」に関して常にチェックを入れる。
ワタシの認識の中での両行の感覚はこうである。
「堅すぎる荘内銀行」「秋田銀行を超えられない北都銀行」
荘内銀行の最終決裁権は「本部」にあると聞いた事がある。
しかも「サラ」を探して新規融資に望む体質があるとも聞いた。
「サラ」とは、抵当権が入っていない、汚れていない担保物件を探すと言う事である。
そんな案件が、今の世の中、そんなにある訳が無いのである。
荘内銀行の支店長にそれを問い質したら「・・・」であったが。
ゆえに「硬いイメージ」がつきまとう。
北都銀行は、余り知識や面識が無いので、何とも言えない。
羽後銀行が横手発祥と言う事や、過去の顧問先の取引上での感覚。
よって地元の方に申し上げたい。この表現が間違って居たら、お許し願いたい。
「商売の秋田銀行」「農業・林業の羽後銀行」
そこに「相互銀行」が吸収されたイメージがある。
よって「どちらが主導権を」の話は割愛させて頂く。
本件とずれるが、ワタシの金融機関連携のプロセスをご紹介する。
ワタシが作った「経営改善計画」の基本シートを書いて頂く。
↓
シートに基づきヒアリングを行う。(約1~2時間)
↓
ヒアリングの内容が基本シート通りなら、次の段階へ行く。
虚位の表示であれば、スタートへ戻る。
↓
これからの売上目論見や改善箇所を話し合う。
業務変革の場合は、ワタシが目標数値を出す。
↓
最大限の利益と最小限の利益をお互いに確認する。
↓
ワタシが「経営改善計画・基本案」を作成する。
↓
再度ヒアリングして数値やプレゼンを確定する。
↓
金融機関に打診する。
↓
ほぼ90%希望通りの融資を受ける。
金融機関が納得行く融資決定をして頂く為の「書類作成」
「2~3年で必ずこの様に実行しますのでお願いします」そんな約束書きなのである。
相手を瞬時判断し、ヒアリングで「嘘」を見抜かなければならない。
金融機関に「夢だけの計画」を出せば、後は融資をお願い出来なくなる。
睡眠時間を節約しなくてはならない程、結構しんどい業務内容ではある。
それが「報酬」に結び付かないので、貧乏からも抜け出せない・・・(おっと!愚痴が)
・・・失礼しました。
冷静に戻って・・・
現在提携させて頂いて居る金融機関は「直」ではなく「間接的」である。
金融機関の組織からすれば、それは当たり前であろう。
きちんと「調査部」ってモノもあり「中小企業診断士」って方もいらっしゃる。
だから「金融機関の儲け話」には、当然参入出来ない。
ワタシは「過去の業績と実績」でしか仕事をして居ない。
金融機関に対し「外様」であり、いわゆる「アウトロー」なのである。
まともに金融機関の偉い席に座って物事を語る事は無い。
しかし「末端の苦労」「世の中の現状」そんな「本当の苦労」
それはどんな金融機関の偉い方より判っているつもりである。
そんな事を考えると、各金融機関とも「本当の融資」を行って居たのか?
それが何時も疑問であった。
よって「新銀行東京の悲劇」も起きたと考えてしまう。
金融機関の経営体質に付いてはあえて話をさせて頂かない。
しかし「合併」はある意味推奨すべき事だと考える。
上場企業は、おおかた「都市銀行」で融資を受けるであろう。
大企業は、おおかた「地方銀行」で融資を受けるであろう。
中規模・小規模企業は、おおかた「信用金庫」で融資を受けるであろう。
都市銀行が合併する時代なのだから、地方銀行も止む無しなのであろう。
地方銀行どころの話では無いかも知れない。
信用金庫や信用組合の統合等も考えられる時代になったのかも知れない。
全国規模の「都市銀行」 地方規模の「地方銀行」
都道府県単位での「信用金庫と信用組合」
何れはそうなるのかも知れない。
「発展途上企業応援団・㈱AZ経営」の代表であるワタシ。
本件を垣間見て、金融機関再編成に伴う勉強をしなくては!
そんな考えを持ってしまいました。(チョッと宣伝が入ってしまったかな?)
ワタシの場合は、金融機関用語で言う「ハケ」の担当。
Aクラスはあまり頂かないので「貸し剥し防止」のみに頑張ってみようかと思う。
これが本件に関するワタシの一番の「ホンネ」かも知れない(笑)
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