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izaブログで名を売らせて頂いた原点の「戯言」が書いてある「過去帳」です。 忘れたくない原点ですので、更新はしませんが、削除もしないスレッドです。
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デパオク遊園地、絶滅寸前 少子化や遊び多様化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090221-00000523-san-bus_all
(2月21日13時34分配信 産経新聞)

子供の頃の「デパートの想い出」をひとつ。

今から40年程度前「○○デパートにウルトラマンが来る!」と言う事で見に行った。

まだ「本当にウルトラマンが居る」と信じていた頃である。

まだ「サンタクロースの存在」を信じて居た頃である。



前の日の夜は大層興奮し、寝付かれなかった。

それはそうだ。憧れのウルトラマンと明日会えるのだ。

眠れなくて、何度も起きて・・・・・

会った時に交わそうと思っていた「シュワッチュ」の練習をした。


憧れのウルトラマンに会える日の朝は、それは大変だった。

「何を着て行けば、失礼に当たらないだろう。」

「どんな靴をはいて行けば、一緒に空を飛べるだろう。」

妄想が頭を突き抜け、可也ハイテンションになって居た事を思い出す。


会場のデパート屋上は、物凄い人だかりだった。

その中で、前列に構えたワタシは、ひとつの事だけしか心配していなかった。

「ウルトラマンが屋上に着地した時に、踏み潰されないだろうか。」

しかし、その心配は、全く無駄な物だと言う事を間もなく知る事になる。


「お待ちどうさまでした。ウルトラマンの登場です。」

会場は白と紫の煙幕が焚かれ「小さい怪獣」が何処からか現れた。

「あれ?怪獣が小さすぎない?」


その瞬間、ワタシの小さな胸に「不安」が過った。

そして次の瞬間、目の前に「悪夢」が登場する。

「シュワッチュ」

そう言って小さなウルトラマンが「屋上出口」から現れたのだ。

ワタシの待って居たウルトラマンは「空から飛んで来る筈」だった。

そして、もっと身長が大きく、目の前で小さくなってくれる筈だった。


「何故だ・・・」


途方に暮れた前列のワタシに、ウルトラマンが怪獣退治の後近づいて来た。

そして、頼みもしないのに、片仮名で「ウルトラマン」と書いたサインをくれた。

ワタシは悔し涙が溢れ続け「シュワッチュ」を返す事は無かった。


自宅のパソコンラックの付近に、沢山の「ウルトラマンフィギュア」が並べてある。

その中で「シュワッチュ」の格好をしたウルトラマン。

そんな姿を見る度に昔を思い出してしまう。


デパートの屋上の想い出。

それは切なくも甘いものかも知れない。





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acchonpurike@k3.dion.ne.jp




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