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izaブログで名を売らせて頂いた原点の「戯言」が書いてある「過去帳」です。 忘れたくない原点ですので、更新はしませんが、削除もしないスレッドです。
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「こんな事故は予め起こる可能性があった話だ」
今日訪問していた顧問先の社長が呟やく。

クレーンオペレーターの資格を有する、彼が分析する事は下記の通りである。

 1.クレーン重量がワンクラス小さかった。
 2.敷き鉄板の肉厚が薄すぎた。
 3.経験が薄いクレーンオペレーターだった。

たったこの3つが「悲劇を生んだ」と評するのである。

更に彼は「元請の監督がしっかりしていたのか」を指摘する。
そして「1と2」は、明らかに現場のコストダウンであると言う。
まあ、平たく言えば「現場監督の不手際」ではないかと言うのだ。

そして、彼は言う。

「最近の現場監督は現場を知らなさすぎる。」
「マニュアル主義で現場を無視した結果がそうなる。」
「ベテランオペレーターを使いこなせないからこうなる。」

そこで「昔の現場」を考えた。そう「元来の現場監督の姿」を。

マニュアル志向ではなく「とりあえずやってみろ」の現場。
そして「責任は俺が取るから心配するな」の懐の広さ。
仕事が終われば「一緒に飲むか」の付き合いの良さ。

「職人気質」を上手くコントロールした手法。
「成功の手法」を知っている人間に「お任せ」の感覚。
それが「安全な現場」を作って来たのである。


ところが今の現場はどうであろう?
「コストダウン」「マニュアル」で、ガチガチに固められた現場。
そして「血の通わないコミニュケーション」では「信頼の仕事」は不可能だ。

つまり「信頼=成功」の方程式と言う事なのである。
まあ、早い話「これからも起きる可能性がある」と言う事だ。
そして「序章に過ぎないかも知れない」と言う事だ。


ここまで書けば、何が言いたいのかお判りになるだろう。
「マニュアル」「マニフェスト」と言う文章ばかりが横行する危険性である。
つまり「現場の仕事は机上の論理で推し量れない」と言う事である。

それでも「机上の論理」ばかりで仕事が行われる。
工事現場だけではない。ありとあらゆる「現場無視」が横行しているのだ。
だから「安全」なんか確保出来ない可能性が高くなるのだ。


「何故現場を振り返らないのであろう」

基礎が無ければ、建物は建たないのだ。
「アイドリング」をしなければ、運動競技では怪我をするのだ。
家庭の教育がしっかりしていなければ「常識」が認識出来ないのだ。

余りにもおろそかになっている「基礎」

今回はその一端を見た様な気がする。




<クレーン横転>斜めつり上げも原因 地中で資材ひっかかり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090416-00000045-mai-soci

(4月16日13時2分配信 毎日新聞)


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acchonpurike@k3.dion.ne.jp




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