不登校の児童に何故「出席催促書」なのか？

不謹慎な言い方をすれば「親馬鹿」ならぬ「馬鹿親」が多くなった結果？

逆に「説得力の無い教師」が増えたからこうなった事も事実かと思う。

さて・・・いたちごっこの結果が楽しみである。


＜不登校＞児童２３人が謎の欠席、学校側１３人に出席催促　文科省「聞いたことない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080529-00000022-maiall-soci
(5月29日18時1分配信 毎日新聞)


子供を学校に行かせないのは、確かに悪い。反則行為である。

むしろ「馬鹿親」の社会生活不適応者ぶりを露見した事に他ならない。

子供が可哀相と思うなら、子供の将来を考えなくてはいけないだろう。

「獅子の親は子を千尋の谷に突き落とし残った子供を育てる」

本件の親御さん達は、残念ながらその言葉を知らないとお見受けした。


しかし・・・

それよりもニュース記事に疑問を感じた。


事態を重視した市教委は、家庭訪問などで出席を促したが、「話し合いに応じる姿勢がない」と判断した保護者に限って督促書を出した。


何故？

「話し合いに応じる姿勢が無い」方には何をやっても許されるのか？


教育者って何をする人なのだろう。

人間形成の基礎を担う職業ではなかったのか。

昔から「聖職」と言われて居た筈ではないのか。

「話し合いに応じる姿勢がない」だから「文章通達」？

そんな事は「聖職」の考える事ではない。

単なる「お役所の督促状」と変わりない。

だから直ぐに、ゴミ箱へ捨てられるだけだと言う事を考えなかったのか？


更に「お役所行為」が見える。

この記事には「母親の意見」が書いてあったが「父親」はどうしたのか？

もしかして「時間内業務」で済ませてしまった可能性が無い事は無いだろう。

これだけ大変な問題なら「時間外勤務」などと言っている場合ではない。

だから「教師の存在」が薄くなるのだ。

もっと「膝を交えて」「泣き笑いしながら」本気で話し合いを続ける。

そうすればきっとわかってくれるだろう！

世の中「悪い人」と「お馬鹿さん」はそんなに居ない筈だから。

そう、信じる事も「聖職である教師」は考えるべきではないのか？


大体、教育長自体が訪問したのだろうか？

「異常な事態だ。親の考え方で公教育の機会を奪うのは許されないことを示し、少しでも子供の登校につながるよう願って督促を決めた」

こんな悠長な事をコメントしている位だから、まずは出向いて居ないだろう。

こんな事をニュースにされる事を恥だと思わないのか？


世間の皆様は「通知は当たり前」と支持する意見が多いと思う。

しかし、ここは「日本」と言う国であって「アメリカ」ではない。

書類ひとつで何事も解決！万事OK！

そんな国では無い事を考えないのか？


本件は単に「摸倣犯」と「二次災害」を起こすきっかけを作っただけかも知れない。

「聞いたことない」

そんな悠長な事を言っている場合ではないだろう！


文部省のお役人様には、是非真剣に考えて頂きたいと感じた。