ご存知無い方が多いかも知れないが・・・
「繰越欠損」と言う「税金の納税猶予期間」がある。
かつてワタシが「税務調査」に立ち会った経験から賛否を申させて頂きたい。
国税調査に興味がある方はどれ位いらっしゃるかな？
共同通信が６年間で６１億円申告漏れ、東京国税局が指摘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000041-yom-soci
(5月22日19時56分配信 読売新聞)
予め、ふたつの事を申し上げて置く。
ひとつは「共同通信の肩を持って居ない」
もうひとつは「調査官にも良い人は居る」
体験談からのそれであって「悪口」のつもりはさらさら無いから。
ただ・・・こんな事を思ったので、書かせて頂こうと思った。
「社団法人から取るなら、本当は取らなくてはならない別な組織もあるのでは？」
「これをきっかけとして、他の特殊法人もきっちり調査するのかな？」
「やはり“準国営会社”は、何時まで経っても調査対象にならないのかな？」
こちらは後記にてご説明させて頂く。
本件の記事には「国税のイヤラシサ」をまざまざ感じさせられる表現がある。
①赤字期間が4年あるため、追徴税額は過少申告加算税を含めて約4,600万円にとどまる見込み。
上記事項は「待ってました」そんな国税の常套手段である。
知識のある方はご存知かも知れないが「赤字期間」は法人税の課税対象とならない。
それゆえに国税は「手薬煉を引いて」待っている。
「よし！“繰越欠損解消だ”ここで取ってやろう！」
その様は「獲物を狙う獣」と同じ目をしている。
「繰越欠損解消」と言っても二つの種類がある。
「お金を残して」と「借金を返して」の二つである。
お金を残して居る企業なら税金が払える。
しかし「一生懸命借金を返した末」の税金支払は痛い。
何しろ、金融機関は「追徴税金支払」には金を貸さないのだから。
国税は「業務」で淡々と行う。逆に企業は「冷静」になれる訳が無い。
それはお判りであろう。
でも、幾ら頑張って見ても「国家権力」には負けてしまう。
ワタシは税金で倒産に追い込まれそうになった会社を幾度も見ている。
②同国税局が今回、「配信量に応じて配分すべきだ」との見解を示したため、収益事業の経費の一部が認められなかったという。
この事項は、言い方を悪くすれば「難癖」である。
様々な会社の国税局調査を見ると「見解の相違」と言う表現があるであろう。
実際「本物」もあれば「嘘」もある。
本件の表現は「脱税」を臭わせる表現であるが、中には泣いて居る方もいらした。
ただ、本件は「社団法人の認識」と「国税の厳しさ」が戦った事は見える。
それゆえに「報道機関の税務調査」は、表現が難しいと思う。
「正義である筈の報道機関」を瞬時に「悪者」にするのだから。
これは本当に、有名企業にとっては「イメージダウン」になる。
国税に「難癖」メディア報道に「難癖」国民に「難癖」
トリプル「難癖」は、何と慰めれは良いかわからない。
・・・これは「本物の難癖」の場合に限るが。
それゆえに「取れる会社のみを指摘する」と書かせて頂いたのである。
話は変わるが・・・前述で申し上げた話に戻らさせて頂く。
国税の調査の話を耳にする度に思う事は、たったひとつである。
「やはり“準国営会社”は、何時まで経っても調査対象にならないのかな？」
以前「財団法人」についてワタシはご意見申し上げた事があった。
2008/03/08 [わかりやすい「公共用地補償機構」の問題点～お主も悪よのう・・・]
http://azkeiei.blog.shinobi.jp/Entry/44/
何の事は無い。「お役所仲間」は税務調査の対象とならない。
「国営財団法人」「国営株式会社」には「100%否が無い」
何時もそんな事を思い知らされる。「不公平」以前の問題である。
つまり「国が国に追徴する」事を行わないのは当たり前との指針であろう。
だから、先般書かせて頂いたような事件が起きるのだ。
2008/04/23[謝罪以前の問題では？ 茨城国保連合会着服事件]
http://azkeiei.blog.shinobi.jp/Entry/106/
誤解の無いように申し上げておくが・・・
決して「お役所」の収支が適正か否かを調査する機関が無い訳ではない。
国、公団、公社等の決算の検査を行う「会計監査院」が存在する。
しかし、余程の事が無い限りは「公」にされる事は無い。
報道機関もあえて「強い報道」をしない。
まあ・・・これ以上は言うまい。
最近ワタシのブログをご覧になって居る方から、ある贈り物が届いた。
「カミソリ付きのラブレター」であった。
このブログはワタシのホームページにすぐ入れる様に成っている。
それゆえ「難なく」プレゼントを贈って頂けたのであろう。
ワタシは国税の方から「プレゼント」は頂きたくないから・・・言うまい
しかし・・・最後に一言
何かが何処かで間違っていないか？
税務調査の本来の姿は一体何処にあるのだ？
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