商品にクレームをつけメーカーからの「お詫び」をちゃっかり頂く輩が多い話をよく聞く。
しかし、これはなんでも「便乗」の二文字しか見えない。
「被害者」を語れば何でも許される。
そんな気質が、日本全体に充満している証なのであろうか?
それが、こんな事件を生んだ可能性は無いか?
京都駅発火物事件、46歳会社員を恐喝未遂容疑で逮捕http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000034-yom-soci
(5月5日22時5分配信 読売新聞)
何かおかしい。本当におかしい。
「自分も(尼崎脱線事故の)被害者だが、共犯者になりたくないから話した」
一体、何を言いたかったのだろうか?
一体、何を考えて共犯者になりたくない等と言えるのだ?
手伝った時点で貴方は「共犯者」ではないか?
電話をする前にしなければならない事はたった一つ。
罪の減刑にもつながる「自首」と言う言葉を知らないのか?
言い方は悪いが「被害者は何をしても良い」との風潮は今回が始まりではない。
「モンスター・ペアレント」って方々がいらっしゃる。
この方達こそ「被害者」を語り、世の中を狂わす人種に他ならないと考える。
それゆえに「被害者」ってものが本来の「弱いものの姿」だけでは無くなる。
あまつさえ「商品ラベル」よろしく「取引材料」に堕ちてしまった?
確かに尼崎脱線事故は、悲惨極まる事故であった。
「お前達、本当に被害者を考えて居るのか?」
そんな事を考えてしまう程、アフターフォローに欠けるモノを感じる。
しかし、それを「クレーム材料」にすると言うのは如何なものだろう?
単に「お亡くなりになった方々への冒涜」以外の何物でも無いであろう。
局面を変えて考えてみたい。
何故、こんな事が起きてしまうのか?
それは「クレーマー」が、社会的に許された立場になったからではないか。
「お客様優先主義」は結構である。ワタシもその一人であるゆえ。
しかし「謝らなくても良い人」にまで頭を下げ過ぎるのではないか?
モンスタークレーマーを産んでしまった原因を考えて欲しい。
「常識の無い親」にいちいち付き合った結果であろう。
彼らが申し入れする「それ」は「だだっこ」に過ぎないモノが多い。
それは「自分は被害者」との意識の中での結果に過ぎないと考える。
ひらたく言ってしまえば、ここから「被害者の安売り」が始まった。
そう・・・・思い出した!
4/12にJ-Castニュースを見た時、開いた口が塞がらなくなった。
http://www.j-cast.com/2008/04/12018756.html
●子供と親の分、保育所で朝食を用意して欲しい
●会社に遅刻するからオムツ替えは保育所でやって
●水筒に名前入れると「ネットオークションに出せなくなった。弁償して」
●夜遅くまで起きているのは、保育所のせい
●ケガしたら弁護士に相談
●母親の精神不安定、「保育所側のせい」
その結果が、下手すると「給食費未払」を起こすだけなのだろう。
もうひとつあった。 「クレーマーは伝統行事を殺す!」
岩手県奥州市の黒石寺で行われる1,000年以上の歴史を持つ「蘇民祭」
その「クライマックス」が問題になり、警察まで出た話。
これは「日本人の心の狭さ」が浮き彫りになっただけの話である。
本件を「ただの脅迫事件」と捕らえてはいけない。
そう思うのはワタシだけであろうか?
クレームを申し入れるのに問題があるのではない。
問題は・・・
「レベルが低い申し入れ」ばかりが多すぎる。
それゆえ「本当の叫び」が見えなくなる事である。
多分・・・
多くの日本人は「オオカミと少年」の物語を忘れて居るだけなのであろう。
世の中全体で「オオカミが出たよ!」と毎日大騒ぎしている。
どさくさに紛れたオオカミ達は、笑いながら被害者側に回る。
狂気に叫ぶ声を後押しして、何処かへ消えてしまう。
だから、本物のオオカミが捕まる訳が無いのである。
もう一度「童話」でも読んで頂けば良いだけなのである。
そうすれば「無駄な謝罪会見」なんか要らなくなるのである。
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