忍者ブログ
izaブログで名を売らせて頂いた原点の「戯言」が書いてある「過去帳」です。 忘れたくない原点ですので、更新はしませんが、削除もしないスレッドです。
[209] [210] [211] [212] [213] [214] [215] [216] [217] [218] [219]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「こんな事故は予め起こる可能性があった話だ」
今日訪問していた顧問先の社長が呟やく。

クレーンオペレーターの資格を有する、彼が分析する事は下記の通りである。

 1.クレーン重量がワンクラス小さかった。
 2.敷き鉄板の肉厚が薄すぎた。
 3.経験が薄いクレーンオペレーターだった。

たったこの3つが「悲劇を生んだ」と評するのである。

更に彼は「元請の監督がしっかりしていたのか」を指摘する。
そして「1と2」は、明らかに現場のコストダウンであると言う。
まあ、平たく言えば「現場監督の不手際」ではないかと言うのだ。

そして、彼は言う。

「最近の現場監督は現場を知らなさすぎる。」
「マニュアル主義で現場を無視した結果がそうなる。」
「ベテランオペレーターを使いこなせないからこうなる。」

そこで「昔の現場」を考えた。そう「元来の現場監督の姿」を。

マニュアル志向ではなく「とりあえずやってみろ」の現場。
そして「責任は俺が取るから心配するな」の懐の広さ。
仕事が終われば「一緒に飲むか」の付き合いの良さ。

「職人気質」を上手くコントロールした手法。
「成功の手法」を知っている人間に「お任せ」の感覚。
それが「安全な現場」を作って来たのである。


ところが今の現場はどうであろう?
「コストダウン」「マニュアル」で、ガチガチに固められた現場。
そして「血の通わないコミニュケーション」では「信頼の仕事」は不可能だ。

つまり「信頼=成功」の方程式と言う事なのである。
まあ、早い話「これからも起きる可能性がある」と言う事だ。
そして「序章に過ぎないかも知れない」と言う事だ。


ここまで書けば、何が言いたいのかお判りになるだろう。
「マニュアル」「マニフェスト」と言う文章ばかりが横行する危険性である。
つまり「現場の仕事は机上の論理で推し量れない」と言う事である。

それでも「机上の論理」ばかりで仕事が行われる。
工事現場だけではない。ありとあらゆる「現場無視」が横行しているのだ。
だから「安全」なんか確保出来ない可能性が高くなるのだ。


「何故現場を振り返らないのであろう」

基礎が無ければ、建物は建たないのだ。
「アイドリング」をしなければ、運動競技では怪我をするのだ。
家庭の教育がしっかりしていなければ「常識」が認識出来ないのだ。

余りにもおろそかになっている「基礎」

今回はその一端を見た様な気がする。




<クレーン横転>斜めつり上げも原因 地中で資材ひっかかり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090416-00000045-mai-soci

(4月16日13時2分配信 毎日新聞)


◇記事に関して何でもご意見を下さい◇
acchonpurike@k3.dion.ne.jp




拍手[0回]

PR


忍者ブログ [PR]
ゆさこをゐちはこんな奴
HN:
ゆさこをゐち
性別:
男性
職業:
発展途上企業応援団長
趣味:
作詞・作曲
自己紹介:
田舎では珍しい「企業の何でも屋」です。
サラリーマンの方でも結構です。何でもご相談を!
もうひとつのブログです
「ありがとう!」コメント
[07/16 とうりすがりのもの]
[05/23 くじらいだー@]
[03/22 匿名希望らしいです(>.<)]
[03/21 タバコ]
[03/14 匿名希望らしいです(>.<)]
最新トラックバック
感謝! ご来場回数
お天気情報
アクセス解析