中小企業の派遣切りについて解明してみる

＜派遣切り＞中小企業２３％が景気悪化対応策に　厚労省調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081101-00000106-mai-soci
(11月1日21時50分配信 毎日新聞)


テレビ番組で、内職の話をやっていた。

何百個と言うプラスチック部品を組み立ててもわずかなお金にしかならない。
「とにかくチョッとでも作って生活に役に立てないと」
そんな事を言いながら時給に換算しても最低賃金にならない仕事をしていた。


それを考えれば「派遣」と言う仕事は高給取りだなと感じた。


ならば「今の世の中は？」とあてはめて考えてみた。

景気が悪くなれば当然「安く提供する為」に、企業は何をしたら良いかを考える。
一番やりやすい方法は何か？それは「人件費削減」である。

企業も、自分が採用した社員と派遣を天秤にかければ、当然派遣は捨てられる。
後から文句を言われない方を先に捨てるのは当然だろう。
単にその流れが23%と言う数字に現れただけだと思う。


でも、何時も思う事は「何故派遣のまま仕事をしていたのか」である。

ワタシは「派遣⇒正社員」の道を歩んだ一人として、単にそう思うだけだ。


そして「内職」をしている姿の方々を思い出す。

文句を言わずに黙々と内職をする姿。
成果品に不良品があれば、その労働対価は貰えない。
派遣は「時間さえいれば」労働対価を請求出来る。


それを考えれて「評価」と言う秤にかければ何の事は無い。

「派遣は奴隷だ」と言う表現をする方は間違って居ないだろうか。
そして「一生懸命働いていたのか」だけが疑問になるのだ。

企業だって馬鹿じゃない。

「こいつは社員でも使えそうだな」と言う人間は吸い上げられる。
「こいつは内職では勿体無いな」と言う人間は吸い上げられる。

最近起こった労働争議での「アルバイト残業請求」も加味すれば良い。
企業は単に「無駄飯食い」を切っているだけの様な気がする。


飲食業に例えても、それは簡単だ。

「もしも忙しくなったら」と、2割増しの人員を用意する。
これはマネージメントの基本だ。

今回の23%と言うのは、そんな意味で的を得ていると思う。
そう「余剰人員を消してぎりぎりで仕事をする」に過ぎないと思うのだ。
だから文句を言う前に「内職」の存在を振り返れば良いと思うのだ。


♪ほ・ほ・ほ～たるこい　こっちの水は　あ～まいぞ

そんな歌で派遣を渡って来た人間が多いと思う。

今回は、そんな方々が「苦い水」を飲んで居る事が多いのではないか。


だから再度申し上げたくなる。

賃金は「成果品」があって「利益」があって払われるものです。

単に時間をぼーっとして過ごされ「おつかれさん」とは言えないです。

そんな方々に払う賃金の余裕を、各企業が持てなくなっただけです。


今は「経済の原理」と言うものを勉強すべきと言っているのだろう。


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