高校3年間「冬のバイトは年賀配達」だったワタシの主張

年賀状バイトに殺到　雇用の悪化裏付け　学生以外も応募、８割確保
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000100-san-soci
(12月12日16時21分配信 産経新聞)


年賀配達が「安くて・きつくて・嫌だ」って誰が言ってたっけな？

これを機会に「仕事は時給じゃ無い」と気づいて欲しいものだ。


今でこそ「地球温暖化」とかで、冬に雪が降らなくなった。

しかし・・・・・
ワタシが高校時分の30年前は、結構「冬の寒さ」ってモノがこたえた。

自転車に乗り、北風を受ける。時折吹雪だってあった。
正確に言えば「自転車は郵便物を運ぶ荷車」でしか無かった事さえあった。

でも、3日に一度も来ない郵便を待って居る婆ちゃんが居た。
「婆ちゃん。今日はお手紙があったよ。」
そう言って手紙を渡すと、顔を歪ませて「お茶でも飲みな」と誘ってくれた。

そんな人が居て、時給とは別に「嬉しさ」が「働く喜び」になった。
雪に吹かれても、雨にさらされても「時給530円」だった。

それが「郵便配達のアルバイト」の想い出である。
周囲では楽に600円以上のバイトをやっていた時代の事である。


世の中は「仕事が無い」と憂いて居る方が大勢居る。

しかし「時給の安い仕事」には目もくれない方がほとんどだ。
そして「身体にきつい仕事」は仕事じゃないと、はじめから相手にしない。

このブログでは、過去に何度も書かせて頂いたが「仕事が無い」訳では無い。
慢性化した「きつくて安い仕事」が、余りにも多いだけなのだ。


コンビニエンスストアの深夜労働。基本時給800円。

朝方早い、お弁当屋さんのパート。基本時給650円。

余り有名で無いスーパーのレジ打ち。基本時給640円。

建設関連の現場補助作業員。日給7,000円。

福祉現場パート補助職員。時給680円。


みんなみんな、人手不足が慢性化している。



自慢じゃないが、世間では「社長」と呼ばれて居るワタシ。

お人よしが興じた「相談料無料の仕事」は「時給100円」にならない事もある。
それでも24時間営業をしている大馬鹿者だ。

「仕事をお金で量れば良い仕事はどんどん逃げる」
そんな言い訳みたいな言葉を自分に言い聞かせながら、今日の業務は終了だ。

まあ、貧乏だが「今日も笑顔で帰ったお客さん」が居るから良い。
そして「明日につながる仕事」さえあれば、それで良いと思う。

自分の値段を高くすればする程、依頼者は少なくなるだけだから。




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