「大切なもの」って何だろう？

明日はスポット顧客のM&A調印の日。
何となく気が乗らない仕事である。
資金調達の為に会社を譲渡するのか、責任逃れの為に譲渡するのか未だ表現しない。

元々「社長は飾りだけ」の会社なので何とも言えない。
しかし不思議な条件提示をもっての調印である。

1.退任後も”元”影の社長はポストを持つが、給与を表沙汰に支払しない。
2.”元社長”の生活を定額保障するが、利益を出すまで支給しない。

”元・影の社長”は「自分が作った会社だから売りたくない」気持が未だにある。
「家内だけで地味にやればまだまだ出来る」そんな言葉も飽きる程聴聞いた。

「それじゃ何故売るの？」

・・・・・保証人になっていたよそ様の借金返済の為に泣く泣く家を手放したワタシにはわからない。

まして、その顧客は
「縁があった貴方には、仕事を頑張って色々返すから。」
念仏の様に言われ、販売素材の資料を「無料同然」で作らされた。

挙句に、その収入の割り振りを頂ける約束をしたのにも関らず、未だ入金がされていない。
・・・・・M&Aの基礎資料を作成する上で、帳簿を見て判った事だけど。

手数料を計算してみたら38,000円・・・・利益のたった2%なんだから・・・・・セコイねぇ

ま・・・・・世の中は無責任の時代だから、こんな社長連中が沢山居る事は確かでありましょう。
ワタシもある程度わかって仕事を引き受けた事は確か。
こんな仕事は、偉い経営コンサルタントの方々は引き受けないでしょうから。

ワタシの契約顧問先は、そんな根性無しが居ない。
「伸びる・伸ばせる」企業だけでよかった。
明日もしも「譲渡先が心配だから、その会社にお願いするから継続契約して欲しい。」
もしもそんな事を言われたら、ご丁重にお断りしようかと考えるワタシ・・・・・・

金は欲しいケド無責任菌をうつされたくない！！

「武士は食わねど高楊枝」
・・・・・だから何時も貧乏

ワタシは大切だった家族を解散し、家を売った。
会社も縮小したが、大切なものはまだまだ残ってる。
一番大切なものは「通じ合ってるはずの？彼女」だけ。なんちゃって・・・・・
おのろけはとにかく・・・・・

ワタシは大切な関与先が居る限り会社を簡単には売れない。
頭下げて、苦労して、育てて来た会社を意味無く売るだけのM&A仲介はもうやりたくない・・・・