各企業には今、ごく当たり前のように「マニュアル」が存在する時代になった。
ワタシも何度と無くマニュアルを作成してきたが、色々作った人間が言うのも何だけど
「マニュアルは口語伝達を殺す」
そんな感じに思えて、あまりよろしくないものと感じている。
口伝えがないから「話し合い」と言う人間行動が出来なくなる。
人間行動が出来なくなったまま「人を愛す」状態になった時、どんな表現をするのだろう?
「俺はお前を愛しているのに、わからないのか?」
そんな事を言いながら殺してしまう現実はここから来ているのではないかと思う事がある。
職場に置き換えれば・・・・・・
例えば後輩が先輩に質問した時
「マニュアルを読んでないの?だから出来ないのよ!」
などど言う言い訳がまかり通る。
そんな事を言う輩に限って内容を知らないのだが・・・・・
そう!
「マニュアルのここにこんな事が書いてあるでしょう?だからこうなのよ。」
こんなマニュアルの使い方をされている企業は果たして何件あるのだろう?
粗野な話になるが・・・・・
ワタシが会計事務所に就職したばかりの頃、いやおう無しにメモ魔に変身させられた。
「あの時こんな風に教えたじゃない?税理士目指す学士様なんだから忘れてないでしょう?」
ヒステリックな女性2人の声が、いつも事務所の中に響いた。
悔しくて仕方なくて「何年何月何日何時・質問内容と回答」のメモを口語伝達の際書きとめ続けた。
「いいえ、あの時は教えて頂けませんでした。こんな内容だけです。」そんな反論の仕方を覚えた。
当然にして、ヒステリックな声は消えた・・・・・・
だから、マニュアル漬けの大人は可哀そうだと思う。
極端な話
人が死ぬって状況はマニュアルに書いてありませんでしたよね。
人が死ぬってこんな事なんですか?
ワタシにとって非常識ではないかと思われる事・・・・・・
それが常識的会話として出てくる日がやって来るのかも知れない。
・・・・・このまま行けば冗談にならないと思う。
様々な業界でもまれて来たワタシにとって、マニュアル製作はある意味簡単である。
「当たり前の事を当たり前に書くだけ」
それを新鮮な驚きで「すごいですね」と褒めらる。
一冊の本になったものを引き渡させて頂いた時に、それなりに高額の報酬を頂ける。
しかし、ワタシの知識を切り売りしている事もあるので「ぼったくり」とは思って居ない。
ワタシは皆様の忘れてしまった言葉を
ただただ綴っているだけである
それを考えるとマニュアルは言葉を殺しているだけじゃないな・・・・・
◇老人福祉施設の例をとれば
厚生労働省が「もし事故が起きた時、責められると困る。」と責任転嫁を考える。
↓
厚生労働省が各県の担当部署に「お前らの指導が悪いとお前らの責任にするぞ。」とのニュアンスで、各老人福祉施設へ対するマニュアル作成を義務付ける。
↓
各県担当部署が「マニュアルが無い施設は、何があっても取り合わない。」と指導する。
↓
各老人福祉施設が「マニュアル通りにしないなら、責任は起こした人が取りなさい。」と訓告する。
↓
老人福祉施設はワタシの顧問先以外はケチケチしている処ばかりだから、末端まで伝わらない。
↓
一度も目を通していないマニュアルの為に、末端がツメ腹を切らされる。
無責任の責任転嫁!!
現実にワタシが目の当たりにした話である。
とりとめも無い話になってしまったケド・・・・・・・
当たり前の事を当たり前にやって
当たり前の会話を交わして
日本語を取り戻せば日本は経済だって
何だって復活するヨ
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