お上品な国「日本」だから子供に見せたくない番組「ロンドンハーツ」

この報道を見た時、子供の頃「8時だよ！全員集合」が非難された事を思い出した。

日本ＰＴＡ全国協議会は「内容がばかばかしい」の理由を上げている。

35年前に言った言葉と同じだったゆえ「進歩の無い団体」とつくづく思う。

子供に見せたくない番組、「ロンドンハーツ」が５年連続１位
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000055-yom-ent
(5月15日21時18分配信 読売新聞)

元来、子供は「禁断の実」が大好きなのだ。

大人が「やっちゃいけません」ってモノを、好奇心に駆られて行う。

何度も何度も同じ事で怒られても、止める事をしない。

だから大人になると「やっちゃいけない事」が判るのである。

小さい頃から余りにも「羽交い絞め」にすると、ろくな事が起きない。

「うちではゲームに夢中になり静かなものですよ」

・・・それが一番危険と誰も感じない。

生き物ってモノを考えず「白鳥を殺して喜ぶ」感覚は何処から来た？

単純な理由で「新幹線ホームで人を突き落とす」感覚は誰が養った？

「やっちゃいけません」と怒鳴られる子供を見ると安心する。

そんな感じで、最近は「テレビの中」よりも、現実の方に驚かされる。

「クレヨンしんちゃん」も見せたくない番組に上げられて居るようだが、現実はどうだ？

「さんまのからくりテレビ」を見る限りは「それ以上のおマセさん」が明らかに多い。

今からあんな大人めいた口のきき方・・・寒気が走る事がある。

言い方は悪いが「しんちゃん」のような「クソガキ」の方がまだ好ましい。

ニュースにはこうある

「見せたい番組」のトップは日本テレビ系「世界一受けたい授業」。

理由は、88％の保護者が「知識が豊富になる」と答えた。

なるほど、正論である。

しかし「書籍離れ」をテレビの放送で補うと言う感覚にしか聞こえない。

本当の知識を豊富にする方法は「本を読む」事なのだ。

もしくは「親が本を読んであげる事」なのだ。

テレビは「その場限り」であり、書籍は「再度知識を詰込む事が可能」である。

テレビは「親の見栄」で選択すべきものではないし、見せるものではない。

この言い方は「親子一緒に勉強しましょう。それが良い事です。」と言っているのか？

そんな絵に描いたような親子像が沢山あるのなら、日本はもっと平和な筈である。

まして「ロンドンハーツ」は夜9時代の番組ではないか？

確かに今は、自由に振舞っても良いと許される時代である。

しかし・・・

小学校5年生に、夜9時代のテレビを見る事を許す事態間違いと思わないのか？

だいたい、子供が起きている事を不思議に思わないのか？

「日本ＰＴＡ全国協議会」は不思議な組織である。

「クレヨンしんちゃん」って漫画は、元々「大人の為の漫画」

だから、確かに「出し方」が間違ってしまったきらいもある。

しかし、ヒットしていると言う事は「多くの人に支持を貰っている」事である。

更に「大人と子供が共有出来る楽しさ」があって良いのではないか？

「そう言えば世界一受けたい授業で、こんな事を言っていたけど・・」

そんな勉強の延長みたいな親子の会話はあまり聞いた事がないだろう。

むしろ「しんちゃんの物真似やってみろ！」って会話の方が盛り上がるのだ。

まあ、あまり熱く語っても仕方ない話と言えばそれまで。

「当たらず・触らす」と進歩の無い日本ＰＴＡ全国協議会。

だから、教育現場にシワ寄せが来るだけなのであろう。