「赤字覚悟」か？「農業支援」か？コメ生産にイオンが進出！

先般「第一次産業の逆襲」の話を書かせて頂いたが、本件は好ましい話だと思う。

時間と手間がかかるイオンの「農業進出」にエールを送りたい。

さあ！Ｉ＆Ｙグループはどうする？

イオン、コメ生産に進出　大仙の法人に委託
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000008-khk-l05
(5月15日6時11分配信 河北新報)

本件は、例え「委託事業」としても「ＰＶ米製作決定」は可也の英断だったと思う。

決して「黒字収益」を求めてではなく「顧客確保」の宣伝であるかも知れない。

どんな理由があれ、農業支援とも取れるこの進出は「素晴らしい」の一言である。

残念ながらＩ＆Ｙグループは「利益確保」の面で追従しない可能性は高い。

「地元・ヨークベニマル」は「地元生産品」を大切にする姿勢がある。

そんな意味で「ＰＶ米製作」をしない可能性もあるが・・・

本来の「筋」を考えてみる。

これは「日本たばこ産業」の役割である筈なのだ。

冷凍食品云々で騒がしい状況になった会社であるが「アグリ事業」を推進していた筈。

それを「海外輸入」で行って居ただけなのであるから。

「国営株式会社」と以前「日本たばこ産業」を称させて頂いた。

国営なのだから、先陣を切ってやるべき事をやるのが本筋であろう。

やるべき事とは「日本農業の復活」をもっての「アグリ事業推進」である。

それを「儲け優先主義」で進めて居るので「国内商品を使用しない」事になる。

挙句の果ては「お粗末な冷凍食品提供」にまで至るのである。

今の農業は「確実な受注事業」として行わないと育たない。

事実「うちは契約農家の野菜しか使っていません」と言う触れ込みが多いであろう。

ならば「農協」が組織的に弱くなった分「日本たばこ産業」とタイアップすれば良い。

そして「農林水産省」と言うお役所を頼りにせず「共同企業体」として頑張れば良い。

沢山の契約農家を育成し、国内生産率を上げれば良いだけではないか？

もう「役所の管轄が」何て言っている場合ではないであろう。

「小麦が足りない」「バターが足りない」「安全な野菜が食べたい」

そんな消費者の欲求を満たす為には何をすれば良いのか？

考えなくとも答えは簡単ではないか？

たった一言「育成し生産する」それだけなのだ。

今回のイオンは「取り合えず米」って程度の考えなのかどうか判らない。

しかし「第一次産業支援」には変わりない。

現在のスーパー業界は「自らの利益」のみに走って居る。

それをあえて「他業種との共存」を考えてとの企画とワタシは考えた。

それは「食の安全」を守る為とも考えられる。

・・・輸入牛肉に関して、いま一つ説得力は無いが。

もう「政府の米政策」などあてに出来ない。

中国に米が流れてしまえば、日本人の食する米は少なくなるのだ。

「危機感を感じての進出か？」と考えれば、すこぶる合点が行く。

いずれにせよこの事業での成功があれば、第一次産業各種の復活が可能である。

酪農業への専属契約による「乳製品不足解決」

国内野菜の栽培推進と「安全な野菜」の確保。

下手すると「麦類」までカバーして頂けるかも知れない。

それを考えると、本件は「単なる広告媒体」ではなくなる。

イオングループを今迄注目して居なかったが、見直してしまった。

農業復興協力へ向けて、是非頑張って頂きたいものである。