以前「SYビジネスマンが危ない今こそ数字力」の話をさせて頂いた。
しかし、今般はそれが及ぼした悲劇と考えた。
コクヨ、子会社で不正=架空工事支払いなど約2億円の損害
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080408-00000158-jij-biz
(4月9日6時2分配信 時事通信)
せっかくだから、コクヨのホームページも開いてみた。
当社連結子会社従業員による不正行為について
http://www.kokuyo.co.jp/press/news/20080408-815.html
(コクヨグループ/発表日:2008/4/8)
更に、具体的な数値情報も!と思い、ここにたどり着いた。
売上高の架空計上は総額約16億円に上り、約2億2,000万円が社外に流出して使途不明になっている。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20080408-345828.html
(日刊スポーツ2008年4月8日20時28分掲載)
記載ある期間は「平成14年から4年間」であった。
社外流出とされる使途不明金を考えれば「カラクリ」があるかも知れない。
約2億2,000万円÷4年間=5千500万円?
もしかして?
【計算基礎】
①資本金158億円とホームページに掲載されて居る事。
②一株単価が50,000円と仮定して。
③総株数316,000株として。
316,000株×50,000円×0.35%=5千530万円
(総株数)×(株式単価)×(配当率)
あくまでも推測であるが・・・・・
4年間にわたり「付加配当」をしている可能性が見える。
確かに文具業界は大変である。
まして「事務什器部門」は泣くに泣けない奮闘要求を余儀されていると思う。
中古製品・ホームセンターの格安PB商品に押され・・・
新規購入層を求めるにもなかなか困難と考える。
更に・・・
コクヨは上場会社、且つ老舗である。大変である事も解る。
出資者に向けて配当をしなければ、信用が失われる。
信用が失われれば、資金繰りにも困窮する。
しかし・・・
虚偽の在庫計上・・・これとそれとは別問題であろう。
ワタシのかつての顧問先の話をさせて頂く。
規模は全く違うが、根底は同じなので、ご勘弁願いたい。
当該顧問先は明治20年代から続いた「卸売の老舗」であった。
ある年、資金を仰ぐために「利益捻出」を依頼された。
ワタシは本件同様「在庫の虚偽計上」を止む無く行った。
但し書きの条件「来年以降は行わない」約束をして。
しかし、約束は破られ、その後5年間続いた。
5年間続いた結果を申し上げると「倒産」の結末に至った。
もしかしてコクヨは倒産の危機にさらされていたのか?
ならば回避出来る可能性が出来て良かったではないか?
しかし、もう一つ考えられる。
内部役員で持ち株を持つ人だけに「付加配当」をしていたら?
結果的に会社を食い物にすれば、天罰は下りる。
あとは言うまい・・・
前述で「SYビジネスマンが危ない今こそ数字力」の話をさせて頂いた。
ワタシは以前、この本を思い切り否定した。
参照↓(“SY”ビジネスマンが危ない?いやいや・・提唱した貴方が危ない?)
http://azkeiei.blog.shinobi.jp/Entry/65/
数字を作る事は結構である。
しかし、多くの今の企業は「無理な数字」を作ってしまう。
もしかして本件は
「出来もしない数字の達成」の為にこうなったのではないか?
ワタシは老舗を応援したい。
かく言うワタシの総本家も「19代続く老舗酒造蔵元」であるから。
だから「伝統の灯」を消さない為にも「やっちゃならん事」を見据えなくては!
見栄を張ってる場合ではない。
本当の姿を見せるのは、決して恥ずかしい事ではない!
だから再度提唱したい!
「SY(数字を読めない)を重視するべからず」
「GY(現場を読めない)を重視すべし」
遅い昼休みもそろそろ終わろう・・・
何時終わるかわからない業務着手! 頑張るか!
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