ＡＩＧのアリコ等生保3社を売却を「斜に構えて」解釈する

ＡＩＧが日本のアリコなど生保3社を売却へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000954-reu-bus_all
(10月4日8時31分配信 ロイター)


元来「倒産した保険会社」を引き取った形が原型だったAIGだ。

だから「売られても仕方無い存在」は確かだと思う。

ただ、加入者の事を考えると胸が痛む。
しかし「ご察し致します」としか言えない現実がある。


「何故AIGグループを選んだのですか」

先ず、その理由を加入者の方にお聞きしたい。
その理由が、下記の2つに該当するなら「残念です」としか言えない。

①「将来的にこの金額をお返し致しますよ」と言われたから。
②保険金額が、他社と比べて安いから。


その理由は簡単だ。

先ずは①を考えた方に申し上げたい。

大変申し訳ないが、生命保険は「貯金」では無いのだ。

ご存知の「簡易保険の存在」を語るかも知れない。
しかし「国の税金で補填する」から、何とか補償して来ただけだ。

生命保険会社は「金融機関」では無いのだ。
そこをよく考えて、対応して頂きたく思うのだ。

ついでに「会社経営」の方にアドバイスを差し上げたい。
「会計事務所・法人会」の勧める「退職金代わりの保険」ってものがある。
しかし、結構いい加減な保険が多いので、注意して頂きたい。

何しろワタシは「元・会計事務所職員」であったから。
そして「○●生命・企業防衛推進委員長」の経験者であるから。


そして②を考えた方に申し上げたい。

そもそも「保険の役割って何だろう」を考えて欲しい。

自分がもしかして、怪我をするかも知れない。
自分がもしかして、亡くなってしまうかも知れない。

その為に不特定多数の多くが「支え合って」お金をプールする。
そして「事故があった人間に分配する」のが原則なのだ。
そこに存在する「保険会社」が原点なのだ。

だから、日本の生命保険会社は「相互会社」なのだ。
判り易く言えば「みんなで支えあう会社」なのだ。

しかし、AIG生命の組織は「株式会社」であろう。
だから「みんなで支えあう」必要が無くなって来るのだ。
更に「会社都合で判断する」事にもつながるのだ。


もうひとつ考えて欲しい事がある。

「自分の値段」をつけてみた事があるだろうか。

例えば怪我をした時「自分はどの程度もらわなくちゃならん」と考える？
例えば不幸にも亡くなった時「命はこの位の値段だ」と考える？


それを考えると、可也単純な話になるのだ。

ワタシは体ひとつで働いて居るから「一日20,000円の入院保障」が欲しい。
だから、医療保障分を10,000円支払う。
「一日分の半分」だけでも、月に負担するのは当然だろう。

ワタシは借金があるので「死亡保険金額」が5,000万円欲しい。
だから、生命保障分を30,000円支払う。
「20年間・720万円払って約7倍貰う」のは、利殖としても高い。

それは「安心出来る値段」なのだ。「高い値段」では無いのだ。

そこで「長く生きれば丸儲け」の結果が出る。
解約した時に「概ね支払い金額の7割弱」が返って来るのだ。
自分で会社を行って居るので「退職金」が無いから助かる。


それを考えると理屈は通って居ないだろうか。

今の「外資系保険」と言うものを、もう一度振り返れば良い。
そう「果たして理屈が通っていますか」と、問いたいだけなのだ。


まあ、加入は自由だ。
当然にして「安いものの魅力」はある。

しかし「安くて安全な食品」の存在を振り返れば良い。
どんなものでも「安さの穴」が存在するだけなのだ。


そう「素晴らしい保険設計」を、ワタシはただ祈念するだけだ。


「その方の人生に合った・安心の保険設計」

それを20年も提案し、喜ばれて来た人間として。



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