2円+幾らの負債？ 購入先の中国企業の損得やいかに？

ワタシも企業の提携・買収等は、仕事で幾度か行った。

大体は所謂「暖簾分け」である。

本件は「暖簾分け」でイメージアップを図る「オリックスのイメージアップ策」なのか？


＜オリックス＞フェニックス、中国企業に「１円売却」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080426-00000029-mai-bus_all
(4月26日11時58分配信 毎日新聞)


何時も思う事は、報道機関が記事の的確性に欠ける事である。

「自力再建が無理」とだけ記載し、金額等の負債詳細に付いての記載は無い。

タイトルだけ見れば「オリックスは良い会社」の最大な広告材料になる。

ほとんど「タイトルだけしか見ない方々」が多いネットニュース。

すこぶるオリックスのイメージアップにつながったと思う。

現実の「企業譲渡」所謂「暖簾分け」の最近の現状を振り返る。

ワタシの行った企業や、周辺で見る限りは7：3で成功が少ない。

東北の田舎町を中心に行って居るせいなのかどうかは判らないが。

当然「悲惨な結末」を迎えた会社もある。

名ばかりの「暖簾分け」での企業譲渡なんてものもある。

それは皆様がお考えの通り「借金付き」「ロイヤリティの高さ」である。

悲惨な結末の「お粗末な暖簾分け」には、こんな事例があった。

「事業部門の別組織化」と銘打って「別会社」を作る。

当然「新規事業支援」で借入をする。

事業計画は「現在右肩上がりで行って居る事業の分割」で作成する。

しかし、裏に「これから不採算部門になる」と考えた「切捨て」ならどうなる。

表向きは「退職金代わりの会社設立」　裏側には「ありとあらゆる借金の押付け」

ここまで言えば、お判り頂けるであろう。

悲惨な結末とは「自殺による借入金精算」なのである。

本件に関しては、日本のスキー産業衰退と言う物も垣間見れる。

大体「地球温暖化現象」で、雪が降らないのだから仕方無い。

自然現象が「止められない産業衰退の要因」となってしまった一例なのかも知れない。

ワタシの友人にペンションを経営する方が居る。

ワタシはそこの役員も務める。

彼は「地球温暖化」に対し、いち早く考えて居た。

当然「スキー客の減少」を十年以上前から見込んでいた。

彼はそんな意味で、早期に「事業内容変更」を行った。

内容は言えないが、その変更方法は成功をもたらし、現在に至っている。

むしろ、変更方面でのパイオニア的存在として需要が大きくなっている。

オリックスの話に戻る。

本件による内容はどんなものなのだろう？

最終的に、売却先に対する「借金の押付け」は幾らになるのだろう？

ただ単に売却したとは思えないので「ロイヤリティ」を幾ら貰うのだろう？

購入先の考えも聞いてみたい。

何年先までの事業と考えて居るのだろう？

中国製品の是非を問われている現在、販売先は確立できるのであろうか？

様々な疑問だけが残る。

本件は「タイトルだけはイメージアップ」の感がある。

よって「オリックスのイメージアップ広告」と判断するしかないのであろう。