作りすぎた空港の顛末か？「日航が福島空港撤退」を考える

昨日、リアルタイムで「日航が福島空港撤退」のニュースを見ていた。

地元のニュースだけに、何とも言えない気持になった。
今年、友人を訪ねて大阪に飛ぼうと計画をしていた矢先の事。
まあ、仕方無い。今年は大阪に行くのをあきらめよう。

なんて・・・大丈夫。仙台空港の方が近いから。
オチをつけた話をしてしまったが・・・・・


ワタシが住む福島市民にとって、福島空港の存在は「？」だったと思う。

東京まで新幹線で二時間弱の地域である。
まして、仙台空港までの距離と比較しても何等変わり無い。

利用した事があるのは「福島・沖縄便」を2回程度。
海外には「仙台か成田」の利用しかしなかった。

県庁職員の友人も「職員割引」の様なモノがあって利用した話を聞いた。
福島県が職員補助をしても、この程度になってしまうのだ。
如何に利用されない便が沢山あったかだけを知る事になったのだ。

まあ、何て事は無い。

元々建設にあたっても「福島には空港なんか必要無い」って話が多かった。
あまりはっきり言えないが、政治家の方が中心になって行った事だ。
そんな空港が、日本には幾つかあると思う。


そう言えばあの頃、誠淑やかに囁かれた噂話もあった。

ソビエトが攻めて来たら、先ず札幌空港を始めとして襲撃される。
そうなると、目立たない空港が必要になる。
だから福島の山間で目立たない処に空港を作るんだ。

北朝鮮とアメリカの関係が激化した時の事を考えて作るらしい。
新潟よりも福島でアメリカの空軍が待機して待てる様に。
だから陸上自衛隊郡山駐屯地が出れる須賀川に作るんだ。

今考えると、あの頃の青年会議所の連中はロクな事を言ってなかったな。
そんな感じで、様々な噂話を振り返ってしまう。


原油価格の高騰は、本当に思い知らされる事でいっぱいだ。

そのうちの一つが「福島空港からのJAL撤退」だ。
本当に必要だったか否かが、いとも容易く結果として出る。

ガソリン代の高騰で「マイカー出勤が少なくなった」事も同じだ。
更に、これからは観光地や温泉地にも、その暗い影は押し寄せるだろう。

ガソリンが勿体無いから、車で遠出して遊ばなくなるだろう。
諸物価値上がりで、家計が圧迫される事もあって。


まあ、アナクロな話をさせて頂ければ「昔に戻った」だけなのだ。

車で送り迎えされるのは「金持ちのお坊ちゃん」だけだった。
貧困層と中級層と高級層があって、皆が「高級層」を目指した。
だから、ハングリー精神で頑張って来たのだ。

朝はふりかけと漬物と味噌汁。昼は手弁当。夜は晩酌とつまみ。
朝から外食のモーニングサービスなんて贅沢は無かった。

だから「残さず食べなさい」と、食事をする事の有難さがよくわかった。
だから「外食での高級食材」の味が十分に理解出来た。
だから「本当の食の安全」が保たれて来た。

外食は、ひとつの「家族の絆」を結んで居た。
そう「家族の絆」が一つの秩序となって存在して居たのだ。
そう「現在の同居人感覚の家族」ではなく「分かち合う食事」があったのだ。

飛行場だって同じだろう。

短時間の移動をよしとする風習が作った結果が沢山ある。
飛行機で「あっと言う間に到着」の旅行など無かった。

だから「近所の風景の美しさ」を十分に堪能出来た。
だから「友人の旅の土産話」に空想を巡らせた。
だから「語り合い・夢を作る」事が誰でも出来た。

旅行は、時間がかかるから「大人になったら」と夢を見れたのだ。
そう「夢が無くなった世の中」ではないのだ。
そう「競い合って夢を壊した」だけなのだ。


話が妙な方向へ行ってしまった気がするが・・・まあ、いいか。

我が県の空港の一件で、これだけ考える事が出来たのだから。


日航が福島空港撤退　国内線廃止、支店閉鎖へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080710-00000005-khk-l07
(7月10日6時12分配信 河北新報)

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