前略 橋下知事様
知事と言う役職は、ピッチャー同様「幾ら速いストレート」を投げ続けても打たれてしまいます。
たまに、カーブやスライダーも投げてみては如何でしょうか?
そんな時、東国原知事の巧みな投球術を学んで頂きたいと感じます。
「庶民の味方」で映った、貴方の素晴らしい行動が全て台無しになってしまいます。
大阪府の橋下徹知事は13日朝、府庁で30歳以下の若手職員約330人を集め、初めての朝礼を行った。
普段、知事と接する機会の少ない非管理職の職員が対象。
自らの改革姿勢を若手職員にも共有してもらうという狙いだが、橋下知事の発言に怒った職員がかみつく一幕があった。
職員が反論したのは、あいさつの途中。
橋下知事が当初、始業前の朝礼を提案したものの、府幹部から「始業前の朝礼は超過勤務になる」と指摘されたことを披露。
「ならば勤務時間中のたばこ休憩や私語は全部減額させてもらう」と迫った。
これに対し女性職員(30)が立ち上がり
「どれだけサービス残業をやっていると思っているのですか。」
「あなたはきれいなことを言っているが、職員の団結をバラバラにするようなことを言っている。」
と不満をぶつけた。
橋下知事は「ありがたい意見。ぜひ議論を起こしてほしい」と応じた。
(asahi.comより)
「郷に入れば郷に従え」と言う言葉がある。
偉そうな立場でモノを言う訳ではないが、橋下知事を支援したいワタシとしては、彼が忘れているだろう、この言葉を是非思い出して頂きたいと切に思う。
「大阪府の政権」ってモノは弁護士業と異なる事を忘れていないか?
彼の認識を変えなければ、トラブルの繰り返しになる!
大阪は益々混乱してしまう!ワタシの好きな大阪を壊さないで欲しい!
橋下さんは元々「侍業の親方」(何とか士と言う職業)
しかも、世の中で権威を振るう「弁護士」である。
以前ワタシも「郷に入れば郷に従え」と言う言葉をしみじみ考えさせられた時があった。
大小の違いはあれ、今回の「朝礼事件」と似ている。
税理士業界を離れ、老人ホームの経理再構築を依頼された時である。
トップから「もっと解りやすい経理構築を」の要望に、事務方打合せを行った。
リーダー的存在と認識して望んだ会議。当然持論をぶつけた。
すると、間も無く30歳を迎える主任級の女性職員から意見があった。
「貴方は一般会計では業績があるかも知れませんが、老人ホームの現場に入った見方での経理を知らないでしょう?」
「そんな方に構築だか何だか知りませんが、今更変えられたくありませんね。」
言葉は悪いが「生意気盛り」の経験年数と年齢。
職業的に「選ばれた人間」と認識しての就職。
何となく今般発言された女性とダブってしまった。
女性職員(30)もまた「選ばれたエリート」として大阪府の職員になったと考えて居ると思う。
エリートだから「現場に口を突っ込んで欲しくない」意識が大きいと考える。
彼女も悪い事がある。15分の延長を余儀無くしてしまった事である。
「あなたはきれいなことを言っているが、職員の団結をバラバラにするようなことを言っている。」
そんな事を言うけど、お前さんは職員を集めて意見交換でもしたのか?
まさか「世間話」を拡大解釈していないだろうな?
就業後に有志を集めて集会でも開いたのか?
・・・ワタシはそれをやって「クビ」になったが(笑)
ならば「就業後に沢山の人間が話がありますので参加して下さい。」
橋下知事が言うように「メールで送って」決起集会でも何でも行えば良いのである。
彼女は「ヒロイン」に成りたくてそんな発言をしたのか?
解らないが、単に「重箱の隅を突いたお局さん」にしか見えない。
その裏づけは
報道機関がテレビに出さなかった
「貴女はどれだけ残業してたのですか?」
その質問に彼女が回答出来なかった事・・・それに見える。
朝礼は「労使交渉の現場」ではない!
更に言葉は悪いが「思い上がりもいい加減にしろ!」と言いたくなる。
こんな職員がもしも蔓延していたら
大阪の財政難に拍車をかけるだけではないか?
そんな気がした昨日の女性の意見であった。
橋下さんも悪い!言わなくて良い事を始めから言ってしまったから。
「大阪府は倒産寸前の会社と同じです」
エリート意識を持つ職員に「何時か意見してやる」と思われても仕方が無いのである。
橋下知事にはとても参考にならないと思うが・・・
ワタシの回避方法は「簡単に行える難しい事」であった。
老人ホームの何かを問う為、時間をみて現場での介護補助を行った事である。
つまり・・・
「ホワイトカラーの人間はなかなかブルーカラーに染まれない・染まりたくない」
そんな心理を考慮し、彼女達が絶対行わなかった「現場従事」を行ったのだ。
「温度差」「現場主義」
そんな事をタテマエを論議の盾にする人間の殆どは「現場」に精通して居ないケースが多い。
現場を本当に知っている、現場主義を貫いて居る人間は反論しない。
むしろ「馬鹿じゃないか?」とばかりに論議に応じない。
オムツを取替し・風呂に入れ・トイレに連れて行き・ご飯を食べさせた。
時間があれば「歌のお兄さん」「素人落語家」にもなった。
当初反発した事務方は、最終的に泣く泣く?ワタシに従った。
東国原知事に見る「したたかさ」それはTPOである。
ホワイトカラーの時「眼鏡の効用」以って睨みを利かせる。
本人はそれを自然に行って居るのか否かは別として。
今度テレビで会見が放送される時に注目して欲しい。
彼は眼鏡の中から「上目遣い」で世の中を睨んでいる。
「俺の宮崎に文句を言う奴は、どんな奴でも許さない」と睨む!
その様は「役人の厳しい目」同様である。
ブルーカラーになる時は「どげんかせんといかん」の言葉通り、24時間・何処へでも行く。
靴は「革靴」にこだわらず、下手すると裸足に成りかねない。
眼鏡を捨て、優しい目に変わり、とことん「庶民の為の知事」になる。
ワタシはあの姿に「厳しい社長」の姿を見る。
ワタシの好きな言葉と同様である。
「先ず動け!背中の雄弁が言葉を凌ぐ!」
吉本興業役員訓の5番目にあると聞いた言葉である。
彼はもしかすると知っているかも知れないが・・・
再度、橋下知事に申し上げます。
このまま行けば、全ての役・職員にソッポを向かれてしまいます。
ファンであるワタシはそれを危惧しています。
是非「郷に入って・郷に従って」欲しいと思います。
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