福島住民として「当然の判決」に思う事

帝王切開死亡事故　大野病院産婦人科医に無罪判決　福島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000914-san-soci
(8月20日10時23分配信 産経新聞)

今日は今まで仕事に手が付かなかった。
本件の判決が気になって仕方なかったからである。

判決が下りた現在、ようやく仕事に着手出来る。
昨夜も気掛かりで「iza」にこんなブログ立てをした程である。

※参考：福島大野病院産婦人科医師事件　http://kohichi.iza.ne.jp/blog/entry/686432/


しかし、様々な事を考える。

産婦人科医師は「生と死」の両極面に立たされている職業だ。
可能性のある命を公然と絶つ事が出来る、唯一の職業である。

そして望まれて来た命を迎え入れる、神聖な職業である。
だから状況により「神様」になり「犯罪者」になれる。

ワタシは「堕胎と言う命を絶つ依頼」をして「犯罪者」の立場にする多くの人間を憂う。


医師は人間である。人間は動物だ。
動物は状況判断を即時に行い、精一杯危険を回避する。

人間であるから言葉の指示により、思考回路に無かった判断を仰ぐ。
世の中はブラックジャックみたいな正確無比の人間ばかりではない。

ワタシは「精一杯の危険回避」を犯罪の材料にする人間を憂う。


イマドキの人間は「強迫観念」が大嫌いだ。
だから「モンスタークレーマー」に遭わない仕事を選択する。

真っ当な業務を行っても、真っ当な評価を得られない。
だからそんな職業に就きたいと言う信念が自然に打ち消される。

ワタシはそんな「信念を曲げさせる」多くの「モンスタークレーマー」の存在を憂う。


人間には名誉欲と出世欲が存在する。
それが世の中が良い方向に向かう為に使われるなら何等問題が無い。

「提起して世を質す」行為は褒めるべきものがある。
「提起して自分だけが満足する」行為は決して褒められたものではない。

ワタシは「間違った提起」が余りにも多いこの時代と、その存在を憂う。


命は尊いものだ。だから命を軽んじてはいけない。
命を持っているのは、人間だけではなく「企業」も同じだ。

ワタシの職業は「責任を持って企業の命を救う」事だ。
しかし、ワタシの処に来た時に、既に体力が無くて絶えてしまう命もある。

ワタシは逆に「自らのエゴで企業の命を絶つ責任者」の存在を憂う。


「福島大野病院産婦人科医師事件」の判決が下った。
しかし、安穏と喜んでばかりは居られない。

やがてこれは、各人に降りかかる可能性があるからである。

そう「明日は貴方も犯罪者になるかも知れない」との警告の事件と考えるからだ。

誰もが擁護される立場から突然「容疑者」に突き落とされる可能性があるからだ。


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