それはそうなるでしょう・・・当たり前の事だもの

最低賃金以下の値段で働かされている？
冗談じゃない！
本当に法務省はお気楽な机上の論理ばかりで涙さえ出てこない。


＜外国人実習生＞１０年で８倍…低賃金労働の担い手に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080620-00000014-mai-soci
(6月20日2時32分配信 毎日新聞)


確かに多くのコメントの通り「外国人差別」のきらいがあるこの記事である。

しかし、よく読んで欲しい。
受入先先は「中小企業」「農家」と書いてある。
利益重視の経費削減とは訳が違うのである。

確かに中小企業の中には「上手く利用してやろう」
そんな事を考える向きも居る事は確かである。

現実、ワタシも数件の事例を見た経緯もあるから。


しかし・・・・・

「こんな安い時給でも助けてくれるなら例え外人さんでも」
こんな感謝の意を表しながら「止むを得ない事情」の方も居る。
何でもそうであるが、一括してモノを言うからこうなるだけなのだ。


事実、農家で幾ら時給が出せるだろう？

農業生産物の単価・売上回収期間を考えた事は誰も無いだろう。
農家の場合は「時給が安いから」を理由に「現物支給」する事が多い。

中小企業なんかも同じ傾向がある。

「生活用品」を支給出来ない企業の対応の一例は・・・
「給料出せない分、うちで作ったご飯で悪いけど。」
こんな感じなのである。


つまりその背景の多くは「昭和30～40年代の日本の姿」なのだ。

映画「Always～三丁目の夕日」を見て感動した方は沢山居ると思う
慎ましやかで小さい夢を少しづつ実現しようとする姿に。
それが現実として存在するだけなのだ。

法務省の方々もご覧になった事はあるだろう？
無くても、映画の存在や簡単なストーリーはご存知だろう。

それよりも何よりも・・・・
農業従事者を法務省は提供してくれるのだろうか？
まずは無理だろう。

孫請け中小企業の人件費負担を法務省は分担してくれるのだろうか？
絶対にしないであろう。


ならば、中途半端な指摘は止めた方が良い。


もう一度申し上げる。
「出さない」のではなく「出せない」から仕方無い企業もあるのだ。

不法就労者の話も記載あるが、それとこれとは別枠。
そんなモノは取締るのは当然の話であろう。
味噌糞一緒も甚だしい。



これは「フィリピンパブ」の構造と似たモノもあるだろう。

今はフィリピンの女性がなかなか労働入国出来なくなったが・・・
日本人女性のギャラが高いからフィリピン女性を雇いサービスを行った。
結果論として、それと同様に感じてしまう。


コメントで「奴隷だ」なんて表現もあった。

しかし、フィリピンクラブ隆盛の時に誰が彼女達をそう思っただろう。
むしろ「性的対象」のそれとしてしか扱って居なかった方が多かった。

終いに「外人は騙すから良くない」等の声が聞かれた。
「安い愛人」「性の対象」としか見なかったくせに。


まして・・・・・貨幣価値も生活感覚も違うだろう。


だから「奴隷」と思って居る方の認識自体が間違って居る。

だから「外人は嘘つき」と言って居る方が間違って居る。

それを上から目線で眺めているだけの法務省がそれよりも間違って居る。

更に差別感覚を持ち一括りで取締ろうとする姿勢が一番間違って居る。


貴方達は「法の基」の役所でしょう？



日本人が働かないから外国人を雇う。

需要と供給がいい関係を結んでいる。

それだけで良いのではないか？

助けない国家権力や学者が口をはさむモノでは無い。