「六甲のおいしい水」に不当表示？水類販売の不思議さ

ワタシも業務上いささか保健所の関りを持つ。

ある意味カラクリを勉強した事から考える事・・・

それは、本件が「水類販売の“ウラ”を突いた顛末」でもある事。

ここで見つかったハウス食品は、ある意味良かったのかも知れない。

だからこの記事に関してついでに一言書かせて頂きたくなった。


「六甲のおいしい水」に不当表示＝ハウス食品に排除命令－公取委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000082-jij-soci
(6月17日15時31分配信 時事通信)


ワタシはこの「不当表示」に対し「消費者をなめるな」の感情を持つ。

しかし「してやられたな」と反省する自分もある。

「大きいメーカーだから大丈夫だ」

そんなタカをくくった自分の思考回路を反省している。


もっとも、販売れているミネラルウオーターを「健康的」と飲んだ事は全く無い。

所詮「こんなモンが健康に良いのか？」と疑心暗鬼で飲んでいた。

単純に考えれば判る事ではないか？

ペットボトルから溶解して居るかも知れない「プラスチック成分」

だから「水道水よかマシ」程度での信心具合であるのだ。


折角だから、何故「不当表示」だけで済むのかを書いてみる。

大前提として・・・保健所の規制が「水類」には無いのだ。

つまり「水は食中毒の対象」にならない事とはっきり言って居るのだ。


その裏付は・・・

以前「こんにゃくの製造販売」に関して保健所に届出に行った。

「時間がまたかかるな」何て思いながら順番を待った。

しかし・・・ものの1分で事は解決した。

保健所の窓口対応者は一言こう言った。

「こんにゃくは水類ですから“不当表示”さえ無ければ良いですよ」

なる程・・・・　これだけ沢山「水」が売られている訳だ。

しかも「中毒被害の訴訟云々」が世の中を騒がせない訳だ。

お役所から稀なる「たった一分」で全てを理解するヒントを頂いた気分になった。


それにしても、本当に「水類販売」が多い。

ワタシもよく判らないが、Wikipediaで探したら、こんなにあった。

【硬水】
パラディーゾ (PARADIZO)／エビアン／ヴィッテル／コントレックス 
ペリエ／サンペレグリノ／OXYGIZER／クールマイヨール／ゲロルシュタイナー 

【軟水】
銀河水／千年未来／ボルヴィック／六甲のおいしい水／クリスタルガイザー 
梵珠百水／VOSS／アクアパンナ／サントリー天然水／日田天領水
大峯山神泉洞の水／マサフィー／温泉水99／高牧の森の水
樵のわけ前1117／アクアセラピー ミナクア


多分、もっと々水のペットボトルは沢山の種類が販売されているだろう。

沢山あり過ぎて、最近は「安いものが水道水を飲むよりマシ」と購入する。

一応「酒」「焼酎」は、それなりに成分は理解する。

何せ「アルコール添加物」の味さえわかって居れば簡単だ。

ワタシは長年慣れ親しんだ為か、判断は簡単に可能だ。

添加物は「良い酒類」には混入して居ないから感覚的に判るだけなのだ。


しかし、現実的に水の味とかミネラル成分とかはわからない。

問題になって居る「花こう岩のミネラル分の味ってどんな味？」

そんな事を言われて10,000人のうち1人でも判れば奇跡だろう。

せいぜい「水道水」と「販売している水」の区別が付く程度だ。

多くの方々は恐らく同様な事を思うと考える。


スナックでも、大衆酒場でも「ミネラル水」なんてモノで割ってお飲みになるだろう。

蓋を開けっ放しにして持って来られたら「水道水」かも知れない。

そんな事を例に取れば判る事・・・

そう言う意味でも、消費者はグズグズ言う必要は無いのだ。

現実的に「チェーン店の安い焼酎の水割り」なんてロクな焼酎を使っていない。

だから、飲みすぎると悪酔いして酷い思いをするだけ。

「何故悪酔いするのか」を殆どの方はご存知無い。

だから「日本酒は悪い飲み物」とか「焼酎は悪酔いする」何て言うのだ。


とかく今の日本は「看板」だけで食べたり飲んだりしている。

つまり「単なる味オンチ」に過ぎない国民と化している。

味が判らない人間は、あまり過激に文句を言う筋合いが無いと思う。

だから今回、ワタシも「ツケ回し」と反省する状況でもあるのだ。


これから「ハウス食品不買運動」何てのも始まるかも知れない。

こんな事を申し上げては悪いが「たかだか水の成分」でミソが付いた。

しかし、我々は良い勉強をさせられたのかも知れない。

だから「不買運動」は止めた方が良いと考える。

むしろワタシは「勉強代」として「更に購入する側」に回りたい。


何故ならば・・・

現在販売されて居る水のペットボトルの現状を知る事が出来たのだから。

そう、もしかして「添加物」が入っている可能性がある事を知った訳だから。


ワタシは「水は純粋なモノ」としか考えて居なかった。

しかし、保健所の指導を思い出し「水も添加物アリ」と考えた。

「自然のモノじゃないかも知れないんだ」と、がっかり来た自分もあるが。

まあ「今回はハウス食品に勉強させられた」事とする。


今回を反省して・・・

今度の日曜にでも、昔作った「濾過機」を作ってみよう。

汚い言い方だが「自分のおしっこも飲める」と実験して実際飲めた「濾過機」

それを「プラスチック容器」に入れないで保存しよう。


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2008.06.17/19：00追記

現時点で・・・
このブログを見に「ハウス食品様」「エスビー食品様」関係者がお出でになった。
せっかくお出でになったのだ。
「匿名」でも結構なので意見を頂戴したかった。
・・・・残念だ。