処分検討の余地無し！財務省は「減給」と「降格」を示唆すべし！

会計事務所に勤めて居た頃に感じたのは「国税調査官の堅さ」だった。

お茶の一杯、お菓子のひとつさえ躊躇いがちに手を出したあの姿。

末端現場職員がひとつひとつ「癒着」「収賄」の無いように頑張って来た姿。

そこに「馬鹿げた常識外れの上層部」が唾を吐いた。

更に「本物か偽者か」判らないが、J-Castで毒を吐く光景まで・・・
http://www.j-cast.com/2008/06/03021177.html?ly=cm&p=1

これが現役キャリアなら、日本の官僚も終わったも同然！

呆れてモノも言えない・・・

職員体質・モラルを語っても仕方ないが、最初に言いたい。


「歴史を積上げて来た数々の堅い現場調査官達」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな方々に深く謝れ！


383人が金品受け取り＝公費乗車の深夜タクシーから－財務省、処分を検討
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080605-00000143-jij-pol
(6月5日19時0分配信 時事通信)


ワタシが知る限りは「癒着行為」を避ける為に、国税調査官は断る術を知っていた。

もしも「袖の下」等を通されれば「解雇」が待っている。

だから、お昼ご飯なんか出した時には「何て事をするんですか？」と怒られた。

しかし、近所に食堂が無い企業もあった。

そんな時は「幾等ですか？」と問い続け、余分にお金を出して行った。

お茶一杯にさえ「これ以上は勘弁して下さい」といい続けて居た。



今の現場の全ては知らないが・・・

少なくても去年、最近ワタシと事務所を伴にする会社が調査を受けた時は同じだった。

いや、むしろ「缶コーヒー買ってきたので」とお茶さえ断られた。



だから、本件に関して先ず考えた事がある。

国税調査官と国税庁職員の立場は異なるものなのか？

国税庁職員と他の省庁職員の立場は異なるものなのか？

これを原理原則として考えれば、自ずと答は判明するだろう。

立場が違う訳が無いのだ。


それでは、角度を変えて考えてみる。

国税調査官が調査対象の企業を訪れる。

対民間企業であるがゆえに「癒着」の無いように昼飯を断る。

タクシー会社、まして「個人タクシー」が多かったと聞くが・・・

タクシー会社は「民間企業」ではないのか？

まして、今後「調査対象」になる可能性がある企業ではないのか？



何故、ここまで大騒ぎをされないと理解出来ないのか？

わからない。本当にわからない。



それじゃ「公人」としてではなく「私人」として飲食店で飲み食いしたとする。

その際、飲食店店主が「財務省の立場」を知って居て「サービス」したら受けるのか？

それは「収賄」にならないのか？


本件は、立場を十分に理解しての話である。

しかも・・・公的機関対民間企業である。

明らかに「善か悪か」そんなモノは、小さな子供だって判別出来るだろう。


世論は「単なる公務員のソレ」としての認識が非常に多い。

しかし、その実はこれだけ深い事をどれだけの人間が認識しているのか？

「仰け反った衣文掛けに掛かった背広」が、末端の国税調査官をこれから苦しめる。

単純に表現すれば、税務調査がやり難くなるのだ。

ワタシは税務署と真っ向から闘う方なので味方はしない。

しかし、同情だけはしてあげたい。

国税調査官にしてみれば、とんでもない十字架を背負わされた事になったから。


本件は中途半端に処分してはいけない。

調査現場で頑張って来た国税調査官の努力を全て打ち消したのだから。

各省庁の末端職員の「我慢」を馬鹿にした行為なのだから。