本当に必要な事って何だろう？

テレビCMで「まだ使えるけどエコの為に買い換えます」ってモノが流れている。

幾らガソリン価格が上昇している折とは言え、今回の発表は早すぎはしないか？


全車両を電気自動車に＝温暖化防止や原油高に対応－郵便会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000031-jij-bus_all
(6月2日11時1分配信 時事通信)


ワタシは高校時代に「郵便局の年賀状配達」のアルバイトを3年間やった。

まあ、30年程度前の話で、現状とはマッチしないかも知れないが・・・

配達は「自転車」だった記憶がある。

集配は「赤い軽自動車」であるが、それが全部電気自動車になるのだろうか。


エコだ何だとおっしゃる事はすこぶる結構である。

しかし、電気自動車を、そんなに普及させる活動を今行っても良いのだろうか。

それだけ電気の需要が増える事になるのを忘れているのかも知れない。

電気の殆どは「石油」で作られて居る事を忘れているのかも知れない。

代替エネルギーを作る為にトウモロコシが不足した。

本末転倒の事態をすっかり忘れているのかも知れない。


終いには「原発を作れば電気供給は可能」何て事になるのだろうか。

それでなくてもJ-CastNewsで、「原発作れ」の記載を見て「唖然」とした。

・・・・・一体何処に作るんだ？

首都圏近郊・政令指定都市近隣は、土地代が高い。

だから「作らないだろう」とタカをくくっている哀しい意見ばかり。

自分の枕元には出来ないのだから「作れ」と簡単に言えるだろう。

言いたい事を匿名で「さもありなん」と語るお気楽な意見ばかり。

更に「地元の経済効果があるから良いだろう」

そんな馬鹿げた意見まで存在した。


安全と言われている原発であるが「ひとつ間違えば」と背中合わせ。

よく考えて頂けばお判りになると思う。

「原子爆弾を枕元に置いて」毎日生活して居るのだ。

だから「経済効果」ではなく「危険手当」なのである。

そんな事もあり「早速エコ活動」ってモノに疑問を持ってしまう。


「それじゃ、どうすれば良い？」

しっかりした計画を立案しての「車輌入替」をすれば良い事。

それでなくても、現在の郵便情勢は「宅急便委託」が増えている。

それを見越しての計画ならば「2万台の入替」は果たして必要か？

むしろ、何％かの減車を見込んで入替に望まなければならないのではないか？

やって居る姿は、まだまだ「お役所仕事」に他ならない。


現在の一般輸送事情は「共同作業」にシフトしている。

出来るだけコストを削減する為に、各社とも「輸送は共同」になって行くだろう。

ならば、郵政公社も先陣を切って考えるべき事があるのではないか？

逆に、見本を見せる事も必要なのではないか？

それが「車を新しく買う」だけなら、発想が余りにも貧困過ぎる。


「日本郵政グループの郵便事業会社」

まだまだ「民間企業」に成りきって居ないだけなのだろう。

だから「本当に必要な事」が見えないのかも知れない。