専門家の要らない薬事法は悪法になる可能性がある

「激震　改正薬事法」　大衆薬“開戦前夜” 流通大手…人材確保と提携で参戦準備
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000916-san-soci
(8月28日9時39分配信 産経新聞)


通常薬を滅多と服用しないワタシにとって、このニュースは「恐ろしい」の一言に尽きる。

何故なら「便利さの慢性服用」で、薬が効かなくなる人間が増える事を懸念するからだ。


昔の「日常薬」は、せいぜい「越中富山の置き薬」だった。

決して安価ではなかったが「非常事態発生」の折には充分に活躍した。
薬局に買いに行くのはまだまだ敷居が高く、病院の薬が「必ず効く」時代の話だった。


しかし、最近は「ドラッグストア」と言う「ホームセンター」の存在がある。

郊外店舗として夜の9時頃までやって居るから恐ろしい。
病気であろうと無かろうと薬を買う姿は、決して見ていて気持が良いものではない。

終いに「どっちが高いの」「高くて勿体無い」と価格選択をする。
そんな「安価な薬」ばかりでは、治る病気も治る訳が無い。

服用が慢性化し、どんな薬も効かなくなる体になってしまう事を考えないのだろうか。


今回参入するのは「安売りを良しとする」ホームセンターも含まれる。

つまり考えようによっては、ますます「効かない安物薬」が蔓延する可能性が出るのだ。
それを飲み続けるエンドユーザーが出る事で「薬の副作用」が出る可能性もあるのだ。

少なくても昔の薬局は「この薬はこうして」と実体験等に基づいた正確な伝達があった。
しかし「価格破壊」を狙う店舗での「懇切丁寧な説明」は望めるだろうか。


更に「質の悪くなった薬」が沢山出る可能性は無いだろうか。

専門的立場から申し上げれば「風邪に効くビタミンC」は日本市場で不足している。
コストが余りにも高くなって、日本の工場では作れなくなって居る現状がある。

それじゃ「今のビタミンCはどうしたの？」の話になるだろう。
そう「食の安全」で問題になった「中国製品」なのである。

それを考えるから、ワタシは今回の薬事法改正に対して文句を言いたくなるのだ。
もしも薬品製作の上で不足した材料を作るにはどうする？
インドネシア等の人件費の安い処にまた委ねる事は確かだろう。


ここまで書けばお判りになると思う。

「安い薬」も「安い餃子」も考えものではないかと言う事だ。


まあ、これ以上は書いても仕方が無いだろう。

だから再度申し上げる。
専門家の要らない薬事法は悪法になる可能性があるのだ。


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