崖の上のポニョを見て「お帰りなさい」を素直に言えた

昨日「iza」で「崖の上のポニョ」を見に行かないと書いた。

舌の根も乾かないうちに、今日見に行ってしまった。
ひとつだけ言い訳を言えば・・・・・
「たまにデートに連れて行ってよ」と若いおネーチャンに誘われて、仕方なく行った。

ゲド戦記で「宮崎アニメは終わった」そんな事を思ったワタシ。

でも、今回はその悲しさを取り払って貰うには十分だった。
実は不覚にも、途中で涙が溢れて来てしまったのだ。
アルプスの少女ハイジで、純朴に描かれた人の姿が甦ったからだ。

ハイジの姿と、ポニョの姿がオーバーラップした。
クララのおばあさまの姿と、グランマンマーレの姿がオーバーラップした。
ロッテンマイヤーさんの姿と、フジモトの姿がオーバーラップした。
ペーターのおばあさんとハイジの会話が、宗介とヨシエさんとトキさんの会話になった。

往年の宮崎アニメの「王道」と言われる姿が甦った。
何気ない、さりげない会話だが、優しさが満ち溢れている。
それが帰って来た感があり、ウルウルしてしまったのである。


おネーチャンは「ラピュタ」で始まったので、評価は異なった。

「となりのトトロみたいで、良いんじゃない。チョッとストーリーは安直だけど。」
しかし「正直な子供の反応」が、この映画の良さを裏付けた気がする。

つまらなくなると「悪魔」の様に大騒ぎする子供達が沢山一緒に見ていた。
時に笑い、時にスクリーンに話掛け、時に「可愛い」の言葉が入る。

大騒ぎする子供は一人も居なかったのだ。
だから「夢を与えてくれた宮崎アニメ」は間違いなく帰って来たのだ。


確かに「ハイジ+人魚姫」と言う流れの安直なストーリー形成は歪められない。

しかし「夢あるアニメ」が戻って来た事が嬉しいのだ。
水戸黄門だって、必殺シリーズだって、基本的なストーリーは同じ。
だから、宮崎アニメだって「夢」さえあれば、両手を挙げて喜べるのだ。

評論家の方々が何て言おうと良いのだ。

素朴なアニメは「良かったか悪かったか」しか無いのだ。
純朴なアニメは「泣けるか泣けないか」しか無いのだ。

ストーリーの詳細はあえて書かない。
せっかく見に行こうとする方に水を差す状況になり兼ねないから。


でも、これだけは多くの方に申し上げたい。

確実に「夢」がある宮崎アニメが帰って来ました。
それは皆さんが「純粋」に見て頂けば、更に素晴らしさが光ります。

ハイジを見て宮崎アニメに陶酔した方々は、是非ご覧下さい。
殺伐とした現在の空気から、少しは救われます。

地球環境とか何とかの屁理屈で見ないで下さい。
余計な事を考えると、この映画は本当につまらなくしか見えません。

「楽しく」だけで、是非ともご覧下さい！


・・・・・語ってしまった。

今日は興奮状態のワタシでした。


＜崖の上のポニョ＞上映中に地震　宮崎監督「ポニョがいる」　初日舞台あいさつ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080719-00000007-maiall-ent
(7月19日14時53分配信 毎日新聞)


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