みずほ銀行に見た「正しい不動産の使い方と雇用人員移行」

さすが「第一銀行＋安田銀行」である。久々にうなってしまう報道である。

休業店舗と人員の再配備はある意味こうでなくてはいけないのであろう。

新銀行東京の「一店舗集中」は良いが、後はどうするのか？

そちらの方が心配になってきた。


＜みずほ銀行＞個人向け１００店舗開設へ　過去最大規模
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000007-mai-bus_all
(5月6日2時30分配信 毎日新聞)


みずほ銀行の事を、未だにワタシはつい「勧銀」と言ってしまう。

1971年に第一銀行と日本勧業銀行が合併して出来た「第一勧業銀行」

そこから29年間続いた名前なので、なかなか切り替えが出来ない。

まして、あの小椋佳さんが以前勤務していた印象も強くて・・・

まあ「頭が古くなった」だけの話であろうが。


2000年「第一勧業銀行＋富士銀行＋日本興業銀行」でみずほ銀行は発祥した。

当然「余剰店舗」は数限りなかったであろう。

やたらセキュリティがしっかりした建物が「金融機関」

それゆえに、売却するにしても価格問題が出てくる。

余剰店舗の売却等の処理には確かに苦慮したであろう。


しかし「再度の店舗使用」であれば問題は無い。

方向性を変えて「別事業部」で人員も移行出来る。

まして、これだけの大企業である。

総人員を考えても「ひとつの市」が形成される程の人員であろうから。



我が福島市は県庁所在地で在る。

それ故「第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行」があった。

ましてや、この3つの銀行は並んでいた。

第一勧業銀行の向かいに日本興業銀行、そこから歩いて1分の富士銀行。

第一勧業銀行は「みずほ銀行福島支店」になった。

日本興業銀行はマンションに変わり、富士銀行は貸店舗になった。


田舎町なので、変革は概ね簡単に出来た話だけだと思う。

しかし「大都市部」を考えると、そう易々とは行かなかったと思う。

それゆえ「それなりの時間と苦悩」が見えてくる。


金融機関再編が叫ばれて久しい昨今。

更に金融機関の合併等が行われないとは限らない。

地元金融機関を見ても痛切に感じる。


「相互銀行」だった金融機関は「エリア支店方式」を採って居る。

「信用金庫」は「融資を取り扱わない店舗」まで出て居る。

「商工信用組合」は支店統合を着々と進めている。

それぞれに苦慮・苦悩がありありと見える現状である。


それだけ末端の金融機関でさえ、努力を重ねて居る。

にも関わらず、管理省庁は相変わらずお粗末極まりない。


昔は金融機関に「偉さ」の臭いを感じ、忌み嫌った事がある。

ワタシに「七合瓶の焼酎を一本」持って来れば仕事をしてくれる。

そんな甘えた輩とばかり付き合わされた。

しかし、現在は目線が少し下がった。

しっかり報酬も頂けるので「協力しなければ」と業務提携している。


税金がどんどん「理屈っぽく」上がっている昨今。

金融機関がこのような努力をしているのだ。

ならば「管理省庁」も少しは考えなければならないと痛感する。


もう威張って居る場合ではない。

金融庁・財務省から始まり、その他沢山の省庁。

もっと目線を下げて「国民一丸」を考えて頂かないといけない。

そう・・・・・

「正しい不動産の使い方と雇用人員移行」

民間に学んで欲しい。